僕と韻と作詞
"言葉ありき韻を踏むべし"
僕が尊敬する宇多丸師匠の1ライン。
まず最初に僕自身MCで当然韻を踏んで歌詞を書いている身としてまず韻とは何か?と言う初心者様にも分かり易くご説明出来れば幸いです。
まず語尾の母音(時として子音も使う)を踏んで行くのが脚韻と言うスタンダードな韻の踏み方。
例えば蔵人(クラウド)だったら母音が"うあうお"なので同じ母音である繋ぐぞとか揺らすぞとかで踏める訳です。
別にこの4文字じゃなくても語尾2文字でも全然いいと思います。
そこで面白い踏み方が出来るかとかですけど。
脚韻の次にこれはあまり説明されてない韻の踏み方の種類なんですけど頭韻、つまり頭の言葉で踏んで行くのもあります。
俳句とかで顕著な頭韻を踏んでいるものがあり松尾芭蕉の
"柿食えば
鐘が鳴るなり
法隆寺"
と、柿の"か"と鐘の"か"で踏んでいるのです。
ここまで来て興奮していらしたら相当なライムフェチ。
僕の曲で言えば48小節同じ韻で踏んでてかつ頭韻も織り交ぜてる曲があります
"幸せの形-What's Going On?-"だったりするんですけど。
例えばヴァースの歌い出しの2小節で
"なくした何かと泣いたこの辺り
長い悩みなんて中身"
と言う風に"な"を頭韻で6回踏んで脚韻は"辺り"と"中身"で踏んでおります。
そんな感じで言葉ありき韻を踏むべしを心において歌詞を書いていたり。
そして韻を踏みながら歌詞を書くと言う行為で僕の中で若干の変化が現れており、脚韻で4〜7文字位と踏む文字数を増やして4小節同じ韻で展開させることにまたハマっています。
"雨上がりの空白 Pt.02"だとあまり気付いて頂けてないライムがあって1ヴァース目の
"つまり終わってるコンテンツ
時が止まってる音源集"
と"終わってるコンテンツ"と"止まってる音源集"で10文字踏んでみたり。
何か心境の変化があったのかと思うのですけどなんかSoffetさんの曲を聴いたら自然と固くなりました。
多分、時と場合によって使い分けはするけど。
そんな感じで上記のことをお読み頂いた上で蔵人、ワタクシの曲をもう一度聴いてみると面白い発見があったりするかも。
長々と失礼しました。
絶対誰も最後まで読んでない気がしなくもないけど。
僕の周りでこれ最後まで読んだよ!って人いたら何かしら連絡ください。