眠れない夜のちょっとした小話
5枚目のアルバム「幸せの形-What's Going On?-」を出して結構時間が経ったのでそのタイトル曲"幸せの形-What's Going On?-"のお話。
あの曲はバックトラックを作っていると同時に頭の中である程度浮かんで来た言葉のパズルをノートに書き溜めて、清書してって感じだったのです。
人によって違う"幸せの形とはなんぞや?"と言う普遍的な内容を更に自分目線ではなく第三者目線で書くというか。
個人的にあれが出来た事でやれる幅、トピックとかも広がったように思います。
更に言うと、あの曲を書くにあたっての課題みたいなものがあって、48小節同じ韻で踏んで行く、と言う事に加えて頭韻を常に踏んで行くと言うのもありました。
例えば1ヴァース目の1フレーズ目である
「なくした何かと泣いたこの辺り」
もう気付いて頂けたと思うのですが「な」で3箇所踏んでいるんです。
"なくした"と"何か"と"泣いた"ですね。
多分、それ以前にも(頭韻で踏んで行くのは)やろうとしていて具現化出来たのが"幸せの形-What's Going On?-"だったりするのです。
それ以降の作品と今までの作品とだとだいぶ異なっていると言うか。
この曲に関しては伝えたい内容はもちろん上記で記していることでもあるんです。
だけどそれ以上に受取手側がどう言う受け取り方をするか、に託している部分も大きくあるのです。
そして頭韻で踏んでいる事に気付いた方はニヤリとする内容と言いますか展開と言いますか。
そんな感じで、まだお聴き頂けてない方は是非お聴き下さい。
ちなみにサビを歌にすると言う発想は誰かに影響を受けたというか、普通にサビをRapにするのに飽きてしまってサビをああいう感じにしました(笑)。