変なおじさんの話
自分自体変なおじさんであることは自覚しているのですが、20代の頃にあった本当に怖かったおじさんの話を。
ある日、渋谷に行こうと秋葉原で山手線に乗り換えたのです。
電車内は割と空いていてはじっこ大好きな僕は席のはじっこに座ったのです。
そこで違和感を覚える。
80年代の男性アイドル風の服装(極端にパッツンなTシャツに極端に短い半ズボン)をした見かけからしてヤバいおじさんがいたのですが、僕を見つけた瞬間に
ずさずさずさずさ
と僕の隣に座って来たのです。
他にも席は空いています。
そしてちょっと離れると、
ずさずさ
とまた近寄って来るのです。
さらに、電車が揺れるたびに
ぬるんちょ
ぬるんちょ
と言った風に身体をぬるんちょとすり合わせてきやがる。
僕、離れる。
おじさん、近づく。
その繰り返しだったので、新橋辺りでギブアップして途中下車。
降りた瞬間、泣いた。
怖くて泣いた。
なんだろう、痴漢される女性の気持ちってこれより怖いんだろうな、と思った。
そんな変なおじさんの話。
需要がないのは分かる。ただただ怖かったんだよー!!
少なからず、僕自身、変なおじさんだけどあれよりじゃない。
あれよりじゃない!!
あれ、痴漢される女性にも比がある、とかクソみたいなこと言う人いるじゃないですか?
そう言ってる人、このおじさんと出くわしてみ?女性に比がないの痛い程分かるから。
そんな変なおじさんの話。